このへんないきものはまだ日本にいるのです。たぶん。
有名な「忘れものを、届けにきました」というキャッチフレーズは、 併映された『火垂るの墓』と共通に使われたらしい。 トトロをへんないきものって言ってしまうところに、親近感を覚えます。 まだ日本にいるのです。たぶん。の箇所に・・・
広告は、時代の空気です。
その構成比は、景気であり、みんなの気分であり、文化指数も含まれているようです。
それを察知し、いち早く表現するのは、広告の特性であり、最も得意とするところです。 不況が叫ばれて久しい日本ですが、 かつてわたしたちの国が潤っていた頃、 広告がとびっきり元気な時代がありました。
それは、現在の広告が劣っているという訳ではありません。
広告は、いわばナマモノ。表現やその手法も刻一刻と変化し続けるものです。 しかし、振り返れば、70年代、80年代の日本にはすばらしくパワフルな広告たちが、 きら星のごとく輝いていました。
広告って、流れ星です。輝いて、そして消えてゆく…
しかし、それらを歴史に埋もれさせてしまうのは、何とも惜しいこと。
こうした想いが原動力となり、このサイトは生まれました。
当時の広告のことに想いを馳せながら、 心に残るキャッチコピーを独断と偏見でセレクトしてみました。
広告のレビューや感想も掲載しています。ご堪能いただければ幸いです。
有名な「忘れものを、届けにきました」というキャッチフレーズは、 併映された『火垂るの墓』と共通に使われたらしい。 トトロをへんないきものって言ってしまうところに、親近感を覚えます。 まだ日本にいるのです。たぶん。の箇所に・・・
秋山晶さんは、コピーは「小説に勝てるか。写真は映像に勝てるか。」を標榜していたという。 写真は、ネオンをバックに、襟を立てた男がうつむいている。 確かに、このフレーズと写真のみで、すでに物語である。 主人公の過去も語られ・・・
丸井の大きな包装紙に自らをくるんで、こう言う。 「好きだから、あげる」…その真っ直ぐな心意気に、 とても好感がもてました。義理ではない。いろいろ理由付けをしない、 アレコレ付け加えない、とにかく好きだから、私の総てを あ・・・
なんというか、そのままで、過不足なくキメたコピーです。 確か、ビジュアルはビキニ姿の美しい小麦色のモデルさん。 ただそれだけのシンプルさのなかに、見る人をワクワク、ソワソワさせる技が潜んでいました。 肝は、トースト娘でし・・・
当時、すでに渋谷109はありましたが、パルコの方が元気でしたね。 特に女性ファッションは、彼女たちの生き方を表現する手段として、 更に加速していたのでしょう。で、男は先に死ぬ。そうだろうなぁ、 と思いました。なんせ、ター・・・
色気のない生活を送っていたOLや奥様にとって、 この問いかけは、かなり刺激的というか、挑発でもある。 いや、気づきか? 伊勢丹には、街に出て、デートに着て、 あなたが素敵に映える服がズラリと揃っていますよ…と、 このワン・・・
それはスィーツではなく、ジャム。父は無口だが、 一度だけ褒めてくれた…みたいに、ムカシの男は、 無駄に甘いものを口にしなかったようだ。だから、唯一父が口にした ジャムが、とても特別な存在のように際立っています。 一文のな・・・
かなりエッジの効いたコピーです。挑戦的ですらあります。 日本の2大都市を相手にケンカを売るという、面白い切り口が鮮烈でした。 岡田屋はそんなに大手ではないので、予算も少なめ。そこを戦略的に、 横浜の位置をよく理解した上で・・・
岩崎俊一は、ボディーコピーの名手でもある。この人のポリシーに コピーは、作るものではなく、見つけるもの。というのがある。 なにを観察してみつけるのか、そこが気になるが、まぎれもなく、 人の心を観察している。なので、名手な・・・
小椋佳さんの同タイトルの曲がヒットしたので、 有名です。ゆれる、まなざし。の女性をみかけたら、 ドキッとすると思います。きっと… で、みつめられでもしたら、 もうイケマセンネ? だって物憂いでしょ。 きっと心が揺れている・・・
Copyright (C) 2024 キャッチコピー狂時代 All Rights Reserved.